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Lightning Conductor SPFx の活用例 「支社掲示板」

2020年06月11日(木)

 今回の記事では、Lightning Conductor SPFxの活用例をご紹介いたします。
Lightning Conductor SPFxはSharePoint Onlineの サイトコレクションを横断して、分散された情報を集約するビューを実現できます。さらに、ビューの作成は、設定ウィザードに沿ってノンコーディングで簡単に行うことができます。
以下に、東京本社、北海道支社、大阪支社の3つの地域拠点ごとのサイトコレクションのお知らせリストからコンテンツを集約する「支社掲示板」を例に、複数のサイトコレクションに点在するコンテンツを集約するためのビューの設定例をご紹介します。

「支社掲示板」に限らず、基本的にビューの設定は、データ設定ウィザードの沿った、①データソース、②列、③表示の3つのステップとなります。

ステップ①:データソース

どこにあるコンテンツを集約するかの設定となります。
今回の支社掲示板のデータソースの設定内容を言葉で表しますと、「東京本社、大阪支社、北海道支社のサイトコレクションのトップサイトにあるお知らせリストからアイテムを集約する」ものです
まずは、SharePoint Onlineのどこからアイテムを集約するのかを設定するロールアップソースでは、「複数のサイトコレクションのアイテムを表示」を選択します。

すると、テナント内のすべてのサイトコレクションが表示されますので、集約したい情報のあるサイトコレクションを選択します。

目的のサイトコレクションを絞り込むために、サイトコレクションURLなどでフィルタを適用することが可能です。今回は、3つのサイトコレクションに共通して含まれるURL(LCSPFx)でフィルタを適用します。

サイトコレクションURLによって絞り込まれた候補の中から、東京本社、大阪支社、北海道支社のサイトコレクションを選択します。

なお、サイトコレクションの選択のバリエーションとして、以下の3つがあります。
サイトコレクションのトップサイトからアイテムを集約

サイトコレクションのサブサイトからアイテムを集約

サイトコレクション全体からアイテムを集約

今回は、各地域拠点のサイトコレクションのトップサイトにあるお知らせリストにあるアイテムを集約するため、サイトコレクションのトップサイトを指定しています。最後に、リストタイプに“お知らせ”を設定します。※選択肢に“お知らせ”が表示されない場合、更新ボタンをクリックし、ロールアップソースの設定を反映させてください。

ステップ2:列

集約したアイテムの列に関する設定となります。
今回の支社掲示板の列の設定内容を言葉で表しますと、「どの列を読み込むか、どの順番で表示するかを決めるとともに、列の値を利用して表示するアイテムの絞り込みと並び替えを行う」ものです。
まずは、データソースから集約したアイテムについて、読み込む列を選択します。

列を表示する順番の変更は、ドラック&ドロップで直感的に行えます。

次に、列の値を利用して、表示するアイテムの絞り込むフィルタを設定します。
有効期限について、期限内だけのアイテムだけに絞り込むために、以下のフィルタを設定します。

さらに、お知らせリストにおいて、[トップサイトに掲載]の列が“はい”のアイテムのみに絞り込んで表示するため、以下のフィルタを設定します。

最後に、[重要度]の列の値が、“高”、“中”、“低”の順番にアイテムが並び替えるための、計算列を追加作成します。
列名、列の型に適当なものを設定します。
数式では、読み込んでいる列をドロップダウンで選択し、挿入できます。[重要度]を挿入したものが、
[_91cd_x8981_x5ea6]と列の内部名によって表示されております。
下記の数式では、[重要度]の列に対して、“低”を“1”に、“中”を”2”に、“高”を”3”に、置き換えています。
(他の関数につきましては、英語となりますが、こちらのマニュアルをご参照ください。)

これによって、[重要度]の “高”、“中”、“低”のそれぞれを“3”、“2”、“1”に置き換えた[ソート]の列が作成されます。
この[ソート]に対して降順で、アイテムを表示することで、[重要度]によるアイテムの並び替えが設定できます。
支社掲示板においては、[ソート]の降順を優先順位1、[有効期限]の昇順を優先順位2とすることで、重要度が高く、有効期限が短いアイテムを順番に表示しています。

ステップ3:表示

集約したアイテムの列の表示の設定となります。
今回の支社掲示板の列の設定内容を言葉で表しますと、「どの列を表示するかの選択と、列ごとのデザインを行う」ものです。
表示の設定画面は以下のようになります。

エイリアス:表示される列名を変更可能。[親リストタイトル]を[カテゴリ]に変更。
:任意の数値を設定
表示:表示する列に✔
書式設定:色、位置、フォント、アイコン、データバーについて条件付き書式の設定が可能

設定が、どのように表示に反映されているかの確認のため、支社掲示板を再掲します。

書式設定は、列ごとの編集となりますのでそれぞれご紹介します。

■ [支社名]の書式設定
どの地域拠点のお知らせアイテムであるかを示す支社名列には、色、フォント、アイコンの3つを設定しています。

色:文字の色(前景色)を白、文字の背景色を灰色に設定しています。

フォント:ボールド

アイコン:地図上で場所を示すアイコン(Searchでの設定名:POIsolid)

■ [親リストタイトル]の書式設定
カテゴリ列(親リストタイトル列)は、お知らせリストのタイトルに条件を設定し、色分けをしています。
①どの列が、②どのような関係で、③どのような値に、あてはまるかの条件ごとに色を設定していくのみですので、③以外はマウス操作のみで行えます。

■ [タイトル]の書式設定
タイトル列は、前述の[支社名]、[親リストタイトル]の内容の重複となりますが、”重要度”が”高”の条件にあてはまるアイテムだけにアイコンを設定しています。
ただし、条件付き書式の候補となる列は、ステップ2:列で✔を入れた列となりますので、最終的に非表示とする列も、条件付き書式で利用したい列に関しては、ステップ2:列で✔を入れる必要があります。

東京本社、北海道支社、大阪支社の3つの地域拠点ごとのサイトコレクションのお知らせリストからコンテンツを集約する「支社掲示板」の設定は以上となります。

冒頭の繰り返しとなりますが、Lightning Conductor SPFxはSharePoint Onlineのサイトコレクションを横断して、分散された情報を集約するビューを実現し、さらに、ビューの作成は、設定ウィザードに沿ってノンコーディングで簡単に行うことができます。

いかがでしたでしょうか。インフォシェア株式会社では様々な業務のシーンでのお客様の「困った」を解消するお手伝いができるよう優れた海外製品の日本語化や、各種サービスの提供をしております。是非、「お問い合わせ」から、ご連絡ご相談ください。

[InfoCall] より高性能かつ高機能な Outlook アドインをリリースします

2020年05月07日(木)

こんにちは。
インフォシェア 製品開発部です。

InfoCallをご利用もしくは興味をもっていただいてありがとうございます。今回、InfoCall のオプション機能として、より高性能な Outlook アドインをリリースいたします。そのため、製品リリースに先駆けてブログ記事を掲載させていただきました。
InfoCall は、製品の標準機能としても、Outlook との連携機能を備えており、Web のアドレス帳からはもちろん、Outlook や Outlook on the webからも InfoCall の階層型アドレス帳を呼び出してご利用いただけます。
今回新たにリリースするオプション機能の Outlook アドインは、製品標準のものとは異なる実装方式を採用し、製品標準のものと比べより高機能で高速なものになっています。

□ 高速
本アドインは、Outlookクライアントのリボン上のボタンからアドレス帳のダイアログを直接呼び出す方式となり、製品標準アドインと比べて2倍程度高速です。(弊社環境における検証結果より)
製品標準のアドインは、アドレス帳を利用する際にメッセージ ウィンドウの右側にタスク ペインを開き、その後、ダイアログが起動するという挙動でした。これは、製品標準アドインの実装方式(Office アドイン形式)に由来する実装上の制限でしたが、そのためにアドインの読み込みや初期化、認証などの様々な処理のために、本来の性能を発揮できない場面がありました。
本アドインでは、VSTO アドイン形式を採用することで、直接 アドレス帳のダイアログを呼び出すことが可能となり、初期化処理がシンプルになった結果、高速に起動できるようになっています。

また、メッセージ ウィンドウにタスク ペインが開かないため、画面の構成もシンプルでわかりやすいものとなりました。

□ 高機能
製品標準アドインが備える機能に加え、新たに以下の機能を搭載します。(New!参照)

【主な機能】
・メールの作成時に InfoCall のアドレス帳から宛先の選択ができる
・予定の作成時に InfoCall のアドレス帳から宛先の選択ができる
・タスク依頼の作成時に InfoCall のアドレス帳から担当者(宛先)の選択ができる New!
・アドレス帳ダイアログの画面サイズを記憶/復元できる(前回利用したサイズで使える) New!
・利用端末ごとに利用可否を制御できる New!

高速でシンプルなことに加え、機能も拡張したことでより便利に快適にご利用いただけるようになりました。

※ 本アドインは、実装方式(VSTO アドイン形式)の制約のため、Outlook クライアントでのみ利用可能で、Outlook on the web ではご利用いただけません。
※ 本投稿の機能、画面イメージは開発中のもので、製品リリース時に変更となる場合があります。

以上、InfoCall の拡張機能 高性能な Outlook アドイン リリースのご紹介でした。
ご興味のある方は、ぜひ弊社営業までお問い合わせください。

昨今の情勢を受け、一部開発が予定通りに進捗していないものもございますが、年始の投稿でご案内させていただいたTeams対応 やスマートフォンへの対応も予定しており、製品開発を続けております。
InfoCall は今後も、Office 365全域で活用できるアドレス帳を目指して、より多くの場面、様々なシチュエーションで統一した階層型アドレス帳をご利用いただけるように拡張を続け、人と組織の課題を解決し業務・作業効率の改善を目指してまいります。

InfoCallが解消するお客様の「困った」⑧ ~「英語でも表示したい」~

2020年04月16日(木)

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私たちは毎日どこかで、「困った」と立ち止まり、無意味に「時間」を奪われます。
インフォシェアの製品・サービスは、お客様の「困った」を解消し、有意義な「時間」を生み出します。
本連載では、InfoCallが解消するお客様の「困った」についてご紹介していきます。
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 今回ご紹介するInfoCallが解消するお客様の「困った」は、「英語でも表示したい」 です。人材や働き方の多様化、海外拠点の展開など、英語による人と組織の情報を利用されているお客様は大勢いらっしゃるかと思います。今回の記事では、InfoCallについて、英語によるアドレス帳の表示についてご説明いたします。

InfoCallには英語の表示に関しまして、
①英語表示の操作画面
②(英語表示のデータがある場合)英語表示のアドレス帳
③(英語表示のデータがある場合)英語を併記したアドレス帳
の3つのアプローチで、お客様の「英語でも表示したい」というご要望にお応えできるようになっております。

■英語表示の操作画面
InfoCallには英語表示の操作画面がありますので、
日本語表示のInfoCall、英語表示のInfoCallの両方を設置することも可能です。
また、日本語、英語のみではありますが、MUIを利用している場合、ユーザープロファイルの設定(日本語優先か、英語優先か)に応じて、操作画面の言語を切り替えることも可能です。

【日本語の操作画面】

【英語の操作画面】

ただし、アドレス帳に表示されるデータは、お客様がご利用中のものをベースにするため、英語表示のデータがない場合、上の例のような表示となります。

■(英語表示のデータがある場合)英語表示のアドレス帳
上述の【英語の操作画面】と、英語表示のデータを組み合わせることで、英語表示のアドレス帳を実現できます。

また、製品標準の機能ではございませんが、下図のような英語表示のアドレス帳と日本語表示のアドレス帳の切り替え機能を追加するカスタマイズ対応の実績もございます。

なお、英語にも同義語検索の機能がご利用いただけます。
(InfoCallの検索機能につきましては第2回第3回の記事をご参照ください。)
英語圏の人名には「短縮形」という文化があり(https://ja.wikipedia.org/wiki/英語人名の短縮形)。
代表的な例を挙げますと、
Microsoft創業者といえば、
“ビル・ゲイツ(Bill Gates)” ですが・・・これは短縮形であり、本名は、
“ウィリアム・ヘンリー・ゲイツ三世(William Henry Gates III)” です。
つまり、 “Bill” = “William” となります。
短縮形は日本のニックネームとは異なり、公式に使用されるものであり、アドレス帳に登録する場合も十分に考えられます。
“William”とだけ知っている人、“Bill”とだけ知っている人が、相手を見つけられない恐れがあります。
InfoCallの同義語検索を利用すれば、
“Bill”と検索すれば、“Bill”も“William”も見つけられますし、

“William”と検索しても、“Bill”も“William”も見つけることができます。

■(英語表示のデータがある場合)英語を併記したアドレス帳
日本語表示のデータと英語表示のデータを組み合わせることで、英語を併記したアドレス帳を実現できます。
これは、InfoCallにおいて、お客様がご利用している人と組織の情報を集約する機能の一つと言えます。

【英語を併記した組織画面】
サンプル株式会社>国内拠点>東京本社>営業部の順に、組織をたどった画面のイメージです。

サンプル株式会社>海外拠点>アメリカ支社>ニューヨーク支店>営業部の順に、組織をたどった画面のイメージです。

また、役職などについて、日本語、英語それぞれで登録されているデータがある場合はもちろんのこと、
以下のような日本語、英語の役職の対応表(役職マスタ)の情報を集約することも可能です。

さらにInfoCallの部分一致、複数単語の検索が利用可能です。
『Director』と検索すれば、『部長』と『Director』の両方の役職について、検索できます。

【英語を併記した検索画面】

また、『部長 Leon』と検索すれば、『部長』相当の役職についている『Leon』さんを検索できます。

 InfoCallは、ますます当たり前となってくる英語による「人と組織を探す」業務についても、柔軟に対応いたします。

●英語表示の操作画面、日本語表示の操作画面
→利用者のSharePointの優先言語に従った言語切り替えも可能です。
●(英語表示のデータがあれば)英語表示のアドレス帳
→英語に対しても、同義語検索が可能であり、短縮形(”Bill”と”William”など)の違いを意識しない検索も実現できます。
●(英語表示のデータがあれば)英語を併記したアドレス帳
→日本語、英語のデータを集約し、英語を併記したアドレス帳を提供できます。また、役職などの登録が、日本語だけ、英語だけであっても、日英の対応表(役職マスタ)を利用して、併記することで表示、検索を実現できます。

いかがでしたでしょうか。インフォシェア株式会社では様々な業務のシーンでのお客様の「困った」を解消するお手伝いができるよう製品を開発し、各種サービスを提供しております。是非、「お問い合わせ」から、ご連絡ご相談ください。